世話人日記

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ストライダでビワイチ ・・・ びわ湖一周ロングライド2016(その2)賤ヶ岳トンネル編

今回のビワイチイベントで、どうしても納得できない点があります。

それは、

賤ヶ岳トンネルを走行ルートに組み込んだこと。

こいつはなんとしても改めていただきたい。

あんな危険な箇所を交通規制もなしに集団走行させるなんて、

無謀にもほどがあります。


自転車琵琶湖一周の最危険ポイント<賤ヶ岳トンネル>

私は今回初めて通ったんですが、かなり怖かったので簡単にリポートしておきます。

 

このトンネル、今回のビワイチイベントでは進行方向左側に当たる歩道走行を強いられます。

車道は幅も狭く大型トラックもかなり通ります。こんなところを走るのは危険極まりないですから、歩道を選択するのは仕方のないところ。ですが、この歩道も狭くてすれ違うのもギリギリの幅しかありません、しかもガードレールもない。路面はところどころ天井からの水滴で濡れていますしマンホールの蓋もけっこうあります。

さらに進行方向に向かって微妙に下り坂になっているので、スピードも出やすくなっています。

こんな道、一人で走るのにも怖いですよ。

今回のビワイチイベントの参加者は2000人。

2000人がいっぺんに連続して通過するわけじゃないですが、少なくとも数十台単位の自転車が塊になって通過していたんじゃないでしょうか。

参加者が2000人もいると自転車のスキルも様々です。バリバリのアスリートはあんまり参加しないでしょうが、かなりの自転車経験者が多いとは思います。でもロングライドは初めてって方や、最近自転車を始めたところ、って人も多いでしょう。むしろそんな方たちに自転車の楽しみを伝えるのがこのイベントの目的なんじゃないかとも思っているのですが、そんな人にとってはあのトンネルは相当怖いと思いますよ。

事実、私の前を走っていたグループの方は自転車を降りて押し歩いていました。

初心者とその引率、という雰囲気のグループでしたが、すれ違うことも難しいような道ですからね、歩いている人がいると当然渋滞ができます。

ま、仕方がないなぁと思いながらこちらもゆるゆると進んでいたら、後方から大きな声が聞こえてきます。はっきりと聞き取れず、まるで怒声のように聞こえたのですが、おそらくスタッフの方が「道を譲ってください」的なことを言ってたんでしょうね。前を歩いている三人連れが壁際に張り付いて道を開けてくれました。

感謝しながら追い抜いて進んでいったのですが、さっきも書いたようにここは微妙に下り坂、じわじわ加速していきます。暗くて狭くて路面も悪い状態で、しかも私は自転車スキルが高くないときていますから、後を振り返って後続の状態を確認することもままなりません。いや、振り返る余裕があったとしても、こんな道で脇見運転なんかしたらエライことになりかねないです。とにかく急減速だけはしないようにハラハラしながらトンネルの出口を目指したんですが、と、前方に赤いランプが見えます。警察官が何人かいて注意喚起をしているんですよ。

どうやら事故があったようですね。

このイベント参加者か、それともイベントとは関係ないのかこの時点ではわかりませんでしたが、少なくとも私達がトンネルに入る前に事故は起こっていて内部に警察官がいたんですね。

じゃぁ、せめて入り口で

事故発生、注意! 減速!

ぐらいの注意喚起はしてほしかったなぁ。ひょっとしたら私が気づかなかっただけかな?

トンネルを抜けると警察車両が止まっていました。

詳しいことをスタッフの方に尋ねようか?とも思ったのですが、現場の人の手を煩わせるのも申し訳ないので遠慮しましたが、いったい何があったんでしょうね。

 

帰宅して、翌日の晩に大会事務局に

「今回はお世話になりました。でも次からは賤ヶ岳トンネルをコースから外すことを考えてください」ってメールを入れたんですが、そのときいただいた返事で初めて参加者が事故にあったことを知らされました。

返事には、怪我をされた方へのお見舞いの言葉とともに今後は警察との協議を一層すすめる、って書かれていましたが「(賤ヶ岳トンネル内での事故は)以前より懸念されておりましたが」って文言があったのがとても気になりましたね。

 

以上、簡単なリポートでした。