世話人日記

「プチ・ブルベ山城100km」の公式ブログです。

カバタのこと

日曜日に滋賀県高島町の針江地区という所に行ってきました。
 
この地区は湧水が豊富で、家の敷地の中にそのわき水を使った洗い場が造られているんですね。
「川の端」と言う意味で「カバタ」と呼ばれているそうなんですけれども、飲料に、野菜洗いに、食事のあとの食器洗いにと大活躍しているそうなんです。
カバタの中には大きな鯉まで泳いでいて、食器についた残飯をきれいに食べてくれてるんですって。
 
各家庭のカバタは文字通り川とつながっていますから、洗い物をしたあとの水は川に帰って行きます。
ですから上流の人が川を汚してしまうと、下流の人が迷惑をしてしまいます。
こういうシステムが成立しているということは、地域ぐるみで水を大切に使おうっていう意識が徹底していることの証左なんでしょうね。
これからの世代が目指すべき「共生社会」のヒントがたっぷりあるんだとおもうんですが、実際の所、いろんな学者の方も訪れて研究をなさっているそうです。
滋賀県の嘉田知事も研究者時代になんども来られていたそうな。
 
何年か前にNHKで紹介されてから、観光客がどっと押し寄せるようになったそうなんですが、本来、観光地でもなんでもない、実際に人が生活している空間です。
そんなところを無遠慮に覗き込んだり、勝手に上がり込んだりすることなんかしちゃいけないところなんですが、勘違いした観光客が絶えないため、今は事前に見学の申し込みをしたうえで、ボランティアガイドの方の案内で見学させてもらうようになっています。
 
それはさておき。
このカバタ(もどき)を新しい家に造れないか?と前から思ってました。
もちろん、わき水なんかでませんから雨水を使うんですけどね。
普通雨水利用って言うと地下に埋めたり、軒下に設置したりする「タンク」を思い出しますね。
私の前の家でも地下に埋めた浄化槽を雨水タンクに改造してました。
でも、タンクにする必要は特にないんじゃ無いかと思うんですよ。
池でもいいじゃん。
水槽でもかまわないじゃん。
水盤でもすてきじゃん。
 
ってね。
 
今回、実際のカバタを見せてもらって、具体的なイメージが膨らんできました。
 
さて、実現できるか?!