世話人日記

「プチ・ブルベ山城100km」の公式ブログです。

i-REAL。怪獣ガバドン

東京モーターショーでお披露目されたトヨタのコンセプトカー、i-REAL。
愛知万博で話題を呼んだものをより現実的にしたものらしい。
いろんなところで好意的な記事が書かれてます。曰く。
「一人当たりの消費エネルギーが車より格段に少ない未来のエコカー
「クルマを出すほどの距離ではないが、徒歩ではなく、ラクに移動したいというニーズに応える」
「車道ではクルマと、歩道では歩行者と実際に共存できることを目指している。」
とかとかとか
・・・
ツッコミたくなりますねぇ。
「自転車でええやん」って。
・・・
怪獣ガバドンってご存知ですかね? ウルトラマンに登場した怪獣です。
正確には「二次元怪獣ガバドン」だったと思いますが。
白いオタマジャクシみたいな怪獣で、なにをするわけでもなく、ごろごろ寝てるだけ。
科学特捜隊が怪獣だってんで攻撃するんですが、反撃するわけでもなく、悲しげに鳴くばかり。で、いつのまにか消えてしまうんですね。
実はこの怪獣、子どもが描いた落書きに謎の宇宙線が作用して実体化してしまった、と言う設定なんです。
科学特捜隊も色々調査しましたから、当然そのことに気付いたんです。
正体は落書きだ。落書きを消せば怪獣も現れない。ってね。
ところが隊員の誰だったかが言うんですね。
科学特捜隊が掃除夫みたいなことできるか!」って。
やっぱりジェットビートルとかで攻撃するんです。
で、最終的にはウルトラマンが宇宙空間まで捨てて(!)一件落着ってお話。
子ども心に、なんでこんなに無駄なことするんだろうなぁって思いながら見てた覚えが有ります。
 
エコカーとかの開発に熱心な方々は、どっかに科学特捜隊的な考えが染み付いてるんじゃないでしょか?
我々は新しい技術で、新しいクルマ社会を作るんだ!
今さら人力移動手段なんて考えられるか!
とかなんとかね。
 
軽量の新素材を使えば、人力で動く「i-REAL」的なものは作れると思うんです。
性能も、おそらく動力を使うものより良いものになると思う。
スズキの「PIXY」みたいなものだったら、雨でも大丈夫ですね。
法的な面や、既存の交通手段(自動車とかね)との共存問題等々、クリアすべき問題は動力が人力であろうと電気であろうと同じはずです。
 
技術者さん。どうせ開発するなら、その方向で動いていただけませんか?
挑戦しがいのある課題じゃありませんかね?