世話人日記

「プチ・ブルベ山城100km」の公式ブログです。

ラジオ出演・クリティカルマス

KBS京都出演の話。続きです。
 
いよいよ本番。スタジオ入りです。男前とべっぴんさんという二人の若いアナウンサーさんコンビが待ってます。挨拶を済ませ、りょうさんと私の名前を確認して、からスタートです。ちょっとどんな感じだったか思い出しながら書いてみようと思ったんですが、思い出すに連れ、言いたかった事、肝心な事があんまり言えなかったような気がしてきました。ですから実際に話したことをここに揚げて行くのはやめます。りょうさんが録音してくれていたと思いますから、機会があったら聴かせてもらい、またこちらでも公開するかもしれませんが・・・。
 
だいたいの話の流れ、二人の役割分担は。
1)クリティカルマスとはどんなものか?歴史は?参加資格は?というようなクリティカルマス、それ自体についての質問→LV。
2)自転車の効用や、安全な走り方。日本に於ける自転車の置かれた立場に対する疑問。等々、より具体的な自転車についての話題→RY。
と、こんな感じでした。
 
エコサイの方々には、まだまだなじみの薄い運動であるクリティカルマス。この機会に、少し紹介させてもらいましょうか。以下、番組対策として、頭の中を整理してみたことです。実際にはほとんどしゃべれていません。かなり長くなってしまいますが、ご容赦ください。
 
クリティカルマスというのはもともと経済用語なんだそうです。臨界質量とでも訳すんでしょうか。ある効果を得るために必要な量。それを超えると、累積効果で爆発的な効果が現れる。その量のことを言うそうです。で、自転車もいっぱい集まったら、今の自動車中心社会を変える事ができるんとちゃうか?という期待を込めたネーミング、だと私は思ってます。
やっていることは、町中のポタリングとかわりません。おしゃべりしながらのんびり走るだけです。多いときは数十人が、一塊になって走ります。ただ、一つのチームとしてまとまっているわけじゃないんです。
具体的に言いますと、集合場所と時間だけ決めておいて、時間になったらみんなで走り始めます。別にリーダーがいる訳でもなく、チームとしてのスローガンを掲げる訳でもありません。途中で抜け出しても、反対に途中から参加しても,誰も文句はいいません。 走る時間は、だいたい1時間ぐらいでしょうか。
参加資格はありません。自転車と自己責任があれば誰でも参加できます。逆に言うと,自分の行動に責任が持てない人には、参加していただきたくありません。
参加している個人個人は、いろんな思いを持っています。地球温暖化を憂いている人、交通事故をなくそう、と訴えている人。排ガス公害をなんとかしなくちゃって思っている人。スポーツとしての自転車を楽しむために、交通行政を改善しようと考えている人。 様々です。中には、スローガンを書いたゼッケンを背中に付けて走っている人もいます。ひょっとしたら、単なる目立ちたがり屋さんもいるかもしれません。
いろんな考えを持っている人たちですから、それぞれ理想も目指すところも違うんだとおもうんです。そしてそれは当たり前。 でもその中で一つ共通しているのは「今の世の中、自動車が多すぎるんとちゃうか?」という問題意識だと思うんです。その思いを外に出す道具が自転車であり、みんなが便利に使える共通の舞台が「クリティカルマス」。そういうふうに思っています。
もう一つ。クリティカルマスは行動するためのきっかけを作ってくれる道具でもあると思っています。自動車中心の今の社会、おかしい、なんとかしなきゃと思っていても、具体的になにをしたらいいのかわからない。そんな人のための便利な道具であり舞台だと思うのです。どしどし使ってやってください。