世話人日記

「プチ・ブルベ山城100km」の公式ブログです。

FT箱からピットへ その1

9時頃から。木製ミミズピットの設置作業にかかります。
厚さ13mmのポプラ集成材を使った、底抜けの箱。
大きさは W800×D600×H400。
今までのいFT箱を取り除き、空いた場所に設置します。
敷かれている砂利を少し取り除くと、すぐに地面が見えてきます。底には、ツタの太い根っこが張っているのが見えますね。あまり、深くは掘りません。
箱を取り除いて現れた地面。ここになぜかミミズが二匹見つかりました。
かなり前から、居着いているような雰囲気ですよ。
かちんかちんの地面なんですがね。土の中から顔を出してましたよ。
 
でかいFT箱は、おおよそ7割方詰まっていたでしょうか。かなり重かったです。が、一人でもてない程じゃありません。
表面付近まで相当堆肥化されています。未分解のココナッツ繊維と糞が混じり合って、いい感じ。純度は低そうですけど、そのまま庭木の土になりそうですよ。
さらさらしていて、気持が良いです。
 
小バエのサナギが多数。アメリカミズアブのは皆無。
さらに、アメリカミズアブの幼虫も、ほとんど見あたりません。
数匹、生きているのを確認しましたが、まったく気になりません。
やはり、環境がよかったのでしょうかね。
回収トレイの隅っこに、アメリカミズアブの成虫の死骸がいくつか。
ハエのサナギや、幼虫は、そばで鶏がせっせと処理してくれています。
 
鶏糞は目立ちません。分解されたのか、単に混じり合ってしまったのかはわかりませんが、目立たないことは確かです。
表面付近の新しい鶏糞を除いては、臭いもありませんね。
 
箱の四隅は乾燥しています。この部分はココナッツ繊維がそのまま未分解で残っていますね。
 
ミミズ達は寒さのせいで不活発。
箱の中身を一掴みすると、必ずミミズが何匹かいる、という程度には増えていました。
特に箱の中央付近にたくさん。でも、どっさりというほどじゃありません。
 
中身を取りだしては篩にかける、という作業を続けているうち底に行き着きました。
最下層は粘土板上になっています。厚さ約5センチ程度の板ですね。
かなり固いです。
このFT箱に移行して以来、いつまで経っても底から糞が落ちてこないと思っていたら、固まっていたのですね。
底に粘土板が張ってある状態ですから、液肥も落ちなかったんでしょうかね。
 
さてこの粘土板。ミミ糞のかたまりなんでしょうね。真っ黒です。
こいつをぱかっと割ってみると、中にはミミズと卵胞がたくさん。
トビムシも集まっています。ナメクジの卵もありますね。
どうやら、ミミズを含めて虫達は、ここで冬ごもりしていたようですね。
 
自然界では、土の中に潜り込むんでしょうけど、地面がないから、自分たちで地面を作っちゃったって所でしょうか。
 
この塊はそのまま新しいピットに移します。